透明なゆりかご 原作漫画1巻1話~7話 母親にとってはハプニングの連続

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Kissで連載の「覚悟はいいかそこの女子。」の原作漫画の1巻に掲載されている1話~7話のネタバレを含めた感想を書きますね。沖田×華作です。

透明なゆりかごのネタバレと感想1話 ×華はその胎児たちに密かにお別れを告げている

1話目から泣ける、と言うかすごく考えさせられる漫画です。
命ってなんだろう、どうやって生み出されていくのか…
そして生まれて来る命もあれば消える命もある…そんな中で仕事をしていく看護学校の学生の物語です。

バイトを始めて間もない×華、今の所の仕事は綿球作りと授乳時間の連絡等学生でもできる簡単なものでした。そしてその中にはこの世に生まれてこられなかった人工中絶した胎児たちを業者に引き渡すというものがありました。
お腹の中に命を宿して7週、9週…そんな胎児たちを小さな小さな棺に入れて業者に引き渡し火葬してもらう、産婦人科は生まれて来る場所でもあり同時に命が消える場所でもあるのです。
そんな現場を見て×華はその胎児たちに密かにお別れを告げているのです。
見える?と外の世界を見せてあげたり、綺麗なお顔だねと言ってあげたり、そしてまたねとまたこの世界に戻ってきたら今度はずっとここにいられますようにと願うのでした。バイトを始めて数日で体験した命の重さ、子供のいる私は非常に心打たれました。
バイトをやめようかなと悩んでいましたが、産婦人科では「いろんな命のあり方」を見れると辞めずに続けていく×華でしたが、どのように成長していくのかが楽しみです。そして産婦人科の光と陰をどのように表現していくのかも気になるところです。産婦人科はみんながみんなおめでとう!と言ってもらえる場所ではないと思うので、影の部分にも注目していきたいです。

 

透明なゆりかごのネタバレと感想2話 妊娠糖尿病にかかっていた田中さん、子供は巨大児で低血糖状態

野良妊婦、そんなタイトルの2話、つまりどこの産婦人科にもかかったことなく突然現れて検査等もなくいきなり子供を産むことです。産婦人科医からしたら感染するような病気を持っているかもしれない妊婦なのできっと非常に怖いと思います。

そして子供を産んですぐ失踪してしまう田中さん…なんと子供は不倫相手の子供だったのです。待て待てと言われて待ったのに結局田中さんの元に来ることはなかったようです。しかし一番かわいそうなのは生まれてきた子供です。
妊娠糖尿病にかかっていた田中さん、子供は巨大児で低血糖状態。血糖を気にしながら授乳をする×華、そして数日後に現れた田中さんに赤ちゃんを抱いてもらうことにしたのです。
すると、「この子は私を必要としてくれるかな、いい匂い、ごめんね」と子供に話しかけるのです。これが母性なんだなと感じました。
それからというもの田中さんは沐浴や授乳にも積極的になり、最後には笑顔で退院していくのでした。
しかし、1ヶ月検診に現れず不審に思う×華でしたが、田中さんの赤ちゃん、健太くんは添い寝中に窒息して亡くなってしまったという事実を知ります。
ナースたちは虐待があったんじゃないかと話をしている中、×華は入院中の田中さんの様子を思い出し、きっとおっぱいを飲んで母親の愛情に包まれながら亡くなったと思いたかったのです。
ここの描写、ぎゃーと泣いている健太くんの顔がおっぱいを含み、最初は一生懸命吸うのですが、そのあと安心しきった顔になるんです。もうね、涙腺崩壊です。
ほんの数週間だったかもしれないけど、お母さんの愛情に包まれた日々を過ごせていたらいいなと思わずにいられませんでした。

 

透明なゆりかごのネタバレと感想3話 可愛い静にメロメロの×華

第3話は高校生が誰にも知られずに出産、そして×華が務めるクリニックに赤ちゃんを紙袋に入れて置き去りにした話でした。
低体重で横断も高かった赤ちゃん、でもその赤ちゃんん目はみんなを釘付けにするくらい可愛らしい子でした。ナースたちは密かに静と名付けていたのです。
可愛い静にメロメロの×華、他の業務をしばしば忘れることも…可愛すぎて、親がいないのなら自分が育てようか、保育園に預けて日勤して…と考えるほど可愛かったようです笑
そして高校生の女の子が病院にやって来ます。最初は私も×華と同じく怒りの気持ちでいっぱいでした。
「自転車漕いで捨てに来たのに無駄になったじゃん」
なんて最低な!だったら子供作るような真似するなよ!本気でそう思いましたが、師長さんの言葉、「捨てるところなら他にもあったのに、なんでここに捨てたの?」でハッとしました。
確かに、本当に死んでもいい、いらないと思っていたらそれこそ誰にも見つからない死角に捨てることだってできるんだよね、産婦人科の裏口に送っていうのはきっとここなら…っていうダメな母親でも母親なりの何かがあったのではないかと思いました。

×華は静がどうなったのか気になり自転車を走らせます。その行く先々で子供を処分してしまうのにいい場所を見つけますが、そうしなかった高校生の母親の気持ちになります。そして×華も、高校生の母親に「見えない愛情」があったのではないかと気づき涙するのです。
これからあの子は母親の妹というように養子縁組して育てられますが、一つ屋根の下に一緒に住んでもっともっと母性本能を刺激され、ゆくゆくはちゃんと自分の子として育ててくれたら…と思いました。

 

透明なゆりかごのネタバレと感想4話 人工中絶というのは女性の体だけではなく、精神的にも傷をつけるもの

今回はアウス、人工中絶のお話でした。
人工中絶するというと、だらしがない、産まないのに子供なんか作って…とバッシングされることも多いと思います。
しかし、今回はそれだけではないよというのを改めて考えさせられました。

×華は中学の後輩、島っちにばったり会います。そんな彼女、幼く見えて実は人工中絶をしようとしていたのです。年齢的には高校生、なんと相手には連絡したものの逃げている状態でした。
そう、男は相手に妊娠させてしまっても結婚もしていないし、逃げることもできてしまうのです。そんなことに理不尽さを感じながらも、×華は男の同意がいらない病院を紹介します。

妊娠するってことは、1人の命をお腹に宿すことです。それなのに、軽く考えて避妊をしない、ましてやできちゃったら堕ろせばいいやと考える人もいる中で、本当は産みたかったのに産めないという人もいるんだなと思いました。
中絶した女性が痛みが引かないと病院に詰め寄りますが、精神的なことからきたものだろうと言われ逆上、他人の子供にあたり怪我をさせてしまいます。
追いかける×華、そして女性を取り押さえると、経済的な理由で産めなくて、「嘘でもいいから産んでいいと言って欲しかった」と話すのです。
いくら当事者以外が「また作ればいいだろう、1人で十分」と言っても、実際に子供を宿しているのは母親だけなんです。それなのに周りに色々言われ、経済的に諦める…どんなに悲しくて悔しい思いをしたんでしょうか。それを思うと悲しくなりました。自分が作った子供、その旦那にさえ味方してもらえなかったという事実、人工中絶というのは女性の体だけではなく、精神的にも傷をつけるものです。

女性だけではなく、ぜひ男性にも読んで欲しい漫画だなと改めて思いました。

 

透明なゆりかごのネタバレと感想5話 カナちゃんは継続的に性虐待にあっていた

少女への性虐待、今回はそんな過激な内容でした。
産婦人科は赤ちゃんを産むというような妊娠出産に関わることだけではないというのを改めて認識させられました。

性虐待の被害者は小学5年生の少女カナちゃんです。×華とは本屋で時々会って話をする友達でした。親が離婚し、母親に引き取られ、そして最近再婚をしたのでした。
被害にあった衣類はビニール袋に詰められ、一通りの検査をします。
セカンドレイプにならないよう最新の注意を払い、被害者との個人的な接触は控えるように指導されます。カナちゃんは相手のことを話したがらないのですが、検査の結果からなんと継続的に性虐待にあっていたことが判明します…

×華は検査結果を聞きにきている母親についてきたカナちゃんに話しかけ、自分の過去の話をします。×華も昔、優しかったお兄さんに性的被害にあっていたことを告白し、「いい大人はそんなことしない」「ほんの少しだけとても悪いことをする大人がいる」と話します。
すると、みんながされていることじゃない、嫌がる自分が悪いと思い込んでいたカナちゃんが、今の父親にされていると告白します。
カナちゃんとしては再婚してママが幸せそうで、その幸せを壊したくないという思いからずっと我慢していたのでした。

家庭内の性虐待、非常に恐ろしいのですが、珍しいことではないようです…
時に小さく判断にかける子供達は何も知らないまま被害にあったり、少し大きくなってからおかしかったことに気づいたり…そんなことを平気でする大人がいるなんてと驚愕しました。
被害にあった方は今後一生心に傷が残るのです。漫画の中でも、カナちゃんは学校に行かなくなり、笑えるようになるまで7年もかかったと言います。

周りの大人達が子供達の些細なサインを見逃さず、寄り添うということが大事なんだと気づかされました。
そして同時に産婦人科は妊娠出産の現場だけではなく、女性の一生に関わる科なんだなと改めて思いました。

 

透明なゆりかごのネタバレと感想6話 母性をいうのは必ずしも無事に赤ちゃんを産んだ人にだけ芽生えるものではない

女性は妊娠したら誰しもが無事に出産にまで至らない、出産するまでは何が起こるかわからないのです。

妊娠40週、つまり予定日付近の来院した後藤さん、NSTと呼ばれる機械をお腹につけますが、様子がおかしい…胎動も昨日からないと話します。
先生を呼び、何度も何度も確認しますが、赤ちゃんの心拍が取れないのです…そう、赤ちゃんは胎内で死んでしまったのです…
こんなに悲しいことはありません、40週、10ヶ月もお腹の中で大事に大事に育てたのに、出産間際で亡くなってしまう。しかもこの場合、薬等での堕胎はできないので普通の出産と変わらないのです。産声のない出産…母親にとってどんなに静かな出産でしょう、想像するだけで胸が熱くなります。
漫画内では帝王切開にて出産しますが、陣痛を起こさせて自然分娩という方法を取る場合もあります。通常の出産と変わらない痛み、でも赤ちゃんは泣かない…きっと母親は自分のせいだと責めてしまうかもしれないです。

物語の中で後藤さんは次の妊娠なんて考えられないと言っていましたが、かわいそうと同情されればされるほど亡くなった赤ちゃんが否定されているようだと感じ、また命の重さを感じさせてくれた子のためにももう一度と奮い立ち、再び妊娠したのです。そして無事出産、産声を聞いた時後藤さんは初めて涙を見せます。
母性をいうのは必ずしも無事に赤ちゃんを産んだ人にだけ芽生えるものではないのです。お腹に存在を認識した時、既に母親になっているのです。
ただ一概に無限の愛情というものだけではなく、今回のように悲しみの中にあった母性、過去の高校生が赤ちゃんを産婦人科に置き去りにしたのも母性だったのではないかと思いました。

 

透明なゆりかごのネタバレと感想7話 ミカちゃんは母親に怪我をさせられた後、施設等に行く

1巻最終話、すごく泣けました。
母子手帳というものに焦点を当てているのですが、母子手帳というのは文字どおり、母と子の記録なのです。
生まれて来るまでは他人にとっては些細なことでも母親にとってはハプニングの連続です。それを事細かに書いて、生まれてからも何年も使うものです。
そこには母親の深い愛情が綴られているものも少なくないと思います。

今回は後継を期待していたのに女の子が生まれてしまい、そのことが原因で虐待されていたミカちゃんのお話です。
×華と同級生だったミカちゃん、急に転校になったという話でしたが、それは表向き、真実は母親に大けがをさせられて親戚や施設を転々としていたそうです。
そして未婚のまま妊娠、出産前に入院となり×華の務めるクリニックに来るのでした。大事に持っている母子手帳、それはミカちゃんのものでした。
どんなに虐げられても大事にしていた母子手帳、しかし弟が生まれ本格的にいらない子なったミカちゃん、母子手帳も捨てられてしまい心の糸が切れてしまったのです…

母親に怪我をさせられた後、施設等に行くのですが、そこで妊娠が発覚。男には逃げられてしまい、自分も母親になって同じことをしてしまうのではないかと思い、自殺を考えますが、そんな折母親が亡くなったと連絡が入ります。
荷物の整理をしている時に写真を見つけます、黒く塗りつぶされた自分、こんなに嫌われていたのかと悲しくなりますが、そこで母子手帳を見つけます。ボロボロで捨てられたと思った母子手帳…大事にとってあったのです。そこに書かれていることを読み涙するミカちゃん、そこに確かに母親の愛があったのです。

母と子に対する愛情で埋まった母子手帳、自分も色々なことを書いて大切にしようと思ったお話でした。

 

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